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執筆者の写真三協製薬株式会社

ラベルフィーユ(低用量ピル)とは?避妊効果、購入・入手方法、副作用、成分をわかりやすく解説

更新日:10月11日


ラベルフィーユとは?その成分や効果、副作用、入手方法を解説

低用量ピル(経口避妊薬)の一つであるラベルフィーユ。

その詳しい成分や効果、副作用、購入方法などをわかりやすく解説します


目次





ラベルフィーユ(低用量ピル)とは?


ラベルフィーユとは、東京都千代田区に本社を置く製薬メーカーである富士製薬工業の商標で、月経周期をコントロールしている黄体ホルモンと卵胞ホルモンの二つの女性ホルモンを含む低用量ピル(経口避妊薬)です。


購入には医師の処方箋が必要な、処方箋医薬品です。


購入にはクリニックなどの医療機関で医師の診察を受けて処方を受ける必要があります。

有効成分として黄体ホルモンのレボノルゲストレルと卵胞ホルモンのエチニルエストラジオールが配合されています。


ラベルフィーユは、ドイツの製薬メーカーのバイエルトリキュラーの後発医薬品(ジェネリック医薬品)です。


ジェネリック医薬品は、同じ有効成分のため同じ効果を得られますが、開発費用がかからないため、より安価で購入できる医薬品です。


ラベルフィーユは赤褐色、白色、淡黄褐色、赤色に分かれています。

赤は飲み忘れを防ぐための偽薬です。それぞれの成分は以下の通りです。


ラベルフィーユ赤褐色(1錠中)の成分

有効成分:レボノルゲストレル 0.050mg エチニルエストラジオール 0.030mg

その他添加剤:トウモロコシデンプン、ポビドン、ステアリン酸マグネシウム、乳糖水和物、タルク、酸化チタン、アラビアゴム末、沈降炭酸カルシウム、白糖、サラシミツロウ、カルナウバロウ、ヒプロメロース、マクロゴール6000、三二酸化鉄、黄色三二酸化鉄

ラベルフィーユ白色(1錠中)の成分

ラベルフィーユ淡黄褐色(1錠中)の成分

ラベルフィーユ赤色(1錠中)の成分



低用量ピル(経口避妊薬)とは?


ラベルフィーユを含む低用量ピル(経口避妊薬)とは、排卵を抑制する医薬品です。


ラベルフィーユを含む低用量ピル(経口避妊薬)とは、排卵を抑制する

女性の脳下垂体から黄体形成ホルモン(LH)や卵胞刺激ホルモン(FSH)などのホルモンが分泌され、卵巣に働きかけて卵子を成熟させ排卵を促す命令がでることで、毎月排卵が起こります。


そして卵巣からは、子宮頚管粘液の量や粘度を調整して精子の子宮内への通過性を変えたり、子宮内膜を分厚くし受精卵を受け入れる働きがある黄体ホルモン(プロゲステロン)や卵胞ホルモン(エストロゲン)などの女性ホルモンが分泌されます。


低用量ピルには、これらの黄体ホルモンと卵胞ホルモンが含まれているため、脳下垂体からの命令が止まり、排卵を抑制します


さらに、低用量ピルに含まれている女性ホルモンは、女性の卵巣で作られるものより量が少ないため、子宮内膜が着床にむけて分厚くなることができません。このため生理痛を緩和する作用もあります

また子宮頚管粘液も精子が子宮内に入りづらい状態もつくります。


1錠中に含む卵胞ホルモンの量が0.05mg未満のため「低用量ピル」といいます。



低用量ピルの種類


低用量ピルには第1~4世代があり、配合されている卵胞ホルモンいずれもエチニルエストラジオールで同じですが、黄体ホルモンの違いで分かれています。

ラベルフィーユは、黄体ホルモンとしてレボノルゲストレルを含むため、第2世代です


第1~4世代まで、含む黄体ホルモンと特徴は以下の通りです。

それぞれにメリット、デメリットがあり自分にあったお薬を選ぶことが大切です。


世代

黄体ホルモン

メリット

デメリット

ノルエチステロン

月経量の減少、生理痛緩和効果に優れる

男性ホルモンの作用があり、ニキビなどの副作用が出やすい

2

レボノルゲストレル

不正出血が起こりにくく、安定した周期を作りやすい

まれに男性ホルモンが活発になり、ニキビや多毛になる

3

デソゲストレル

男性ホルモン抑制効果があり、ニキビ改善や多毛症の改善を期待できる

1、2世代に比べると血栓症のリスクが高い

4

ドロスピレノン

月経困難症や子宮内膜症の治療で保険適用される

避妊目的では処方できない


また、ラベルフィーユはホルモンの配合量が違う3種類の錠剤をシートに示されている通りに飲んでいくため3相性ピルに分類されます。

弊社のオンライン診療サービスMedDirect(メドダイレクト)でも取り扱っているファボワールのように1種類の錠剤の場合は、1相性ピルとされます。

また、ファボワールは黄体ホルモンとしてデソゲストレルを含むため、第3世代です。



保険適用かどうか


ラベルフィーユを含む低用量ピルの処方は、月経困難症と子宮内膜症の治療目的の処方の場合のみ保険適用となります。

それ以外の目的での処方は全額自己負担の自由診療となります。



レボノルゲストレル


ラベルフィーユの有効成分であるレボノルゲストレルとは、黄体ホルモンの一つです。


排卵抑制効果があり、レボノルゲストレルを有効成分とした緊急避妊薬は、世界保健機関(WHO)の必須医薬品リストにも掲載され、世界中で使われています。


排卵抑制作用だけでなく、受精を阻害したり、受精卵の着床を防ぐ作用もあると考えられています。



エチニルエストラジオール


ラベルフィーユの有効成分のエチニルエストラジオールとは、卵胞ホルモン(エストロゲン)の一つです。

多くの避妊薬に配合されています。


また、男性ホルモンのテストステロンを抑制する効果もあり、育毛剤や、前立腺がんの治療薬としても使われています。




ラベルフィーユの効果


ラベルフィーユの効果

ラベルフィーユには以下のような効果が期待できます。



高い避妊効果


ラベルフィーユは、正しく服用すると99%以上の高い避妊効果があります。

ただし、HIVなどの性感染症を防ぐ効果はありません。


性感染症を防ぐには、コンドームが有効です。



生理痛の緩和


月経になると、厚くなった子宮内膜が剥がれ落ち、経血として排出されます。

その際、子宮内膜からプロスタグランジンが分泌されて子宮の収縮運動が起き、それによって下腹部に痛みを感じます。


ラベルフィーユには、子宮内膜を厚くする働きを阻害するので生理痛を緩和します。



PMSや月経困難症の改善


ラベルフィーユは、ホルモンバランスを整えるため、排卵や月経で女性ホルモンのバランスが大きく変わることで起きる、月経前症候群(PMS)や月経困難症を改善する効果が期待できます。



生理を遅らせる


ラベルフィーユには排卵抑制効果があり、月経(生理)を最長で7日間程度遅らせることができます。

具体的な遅らせ方に関しては、医師とよく相談して、指示を受けるようにしましょう。




ラベルフィーユの飲み方


ラベルフィーユには、自分で休薬期間7日間をつくる21錠タイプと、飲み忘れを防ぐために偽薬7錠を含む28錠タイプの2種類があります。


いずれもシートの指示に従って月経開始日から毎日1錠ずつ決まった時間に飲みます。

※21錠タイプは飲み終わったら、休薬期間を設けましょう。


飲み忘れた場合、24時間以内ならすぐに服用しましょう。


2日以上して飲み忘れに気付いたら、次の月経開始日まで飲まないでいましょう。

次の月経開始日に飲む時は飲みかけのシートではなく、新しいシートから飲みましょう。




ラベルフィーユの副作用や注意点


ラベルフィーユの副作用や注意点

ラベルフィーユには以下のような副作用や注意点があります。

医師薬剤師の指示を守って服用し、異常が現れたら服用をやめ、医師薬剤師に相談してください。



副作用


ラベルフィーユの副作用として、血が固まり血流を止め、臓器が正常に働くなる血栓症や、眠気、頭痛、吐き気や嘔吐、下腹部痛、抑うつ状態、気分のむらやイライラ、乳房の張り、不正出血などが報告されています。



注意点


ラベルフィーユは、ラベルフィーユに含まれる成分で過敏症になった人、乳がんや子宮内膜がん、子宮頸がんの人やその疑いがある人、異常性器出血のある人、血栓性静脈炎や肺塞栓症、脳血管障害、冠動脈疾患の人またはこれらの病気になったことがある人、35歳以上でたばこを1日15本以上吸う人、前兆がみられる片頭痛、肝臓に障害がある人、妊娠中や妊娠の可能性のある人、授乳中の人、現在身長が伸びている人などは服用できません。


また、肥満の人、40歳以上の人、乳がんの人、血縁に乳がんになったことがある人、高血圧の人などは注意が必要です。

事前に医師薬剤師に告げてください。




低用量ピルと緊急避妊薬(アフターピル)の違い


緊急避妊薬(アフターピル)は、低用量ピルの服用を忘れた場合や避妊をしなかった性交後、コンドームなどの避妊具が適切に使用できていなかった場合、レイプや性的暴行後などの望まない妊娠を避けるための緊急避妊に用いられる医薬品です。


緊急避妊薬には、排卵を抑制したり、受精卵の着床を防ぐことで効果があります。

早く服用すると効果が高く、性交後72時間以内に服用すれば、95%高い避妊効果があります。


日本で承認されている緊急避妊薬は、ラベルフィーユにも含まれる黄体ホルモンのレボノルゲストレルを有効成分としています。


緊急避妊薬は、1錠あたりのレボノルゲストレルの量が1.5mgと、低用量ピルであるラベルフィーユよりも多く含みます。

これにより、1錠でも高い効果を発揮します。


緊急避妊薬もラベルフィーユ同様、原則として医師の処方箋が必要ですが、試験的に全国の薬局145店で2023年11月から医師の処方箋がなくても購入できるようになりました




ラベルフィーユとファボワールの違い


ファボワールは、黄体ホルモンとしてデソゲステレルを含む第3世代の低用量ピルで、1種類の錠剤を飲む1相性のピルです。


男性ホルモンの抑制効果が強く、ニキビや多毛の改善効果がある一方で、第1世代や、ラベルフィーユの第2世代に比べ、血液が固まりやすく血栓症のリスクがあります。


医師と相談の上、ご自身にあったお薬を処方してもらいましょう




ラベルフィーユのよくある質問


ラベルフィーユについてよくある質問とその回答は以下の通りです。



ラベルフィーユを服用すると太りますか?

回答:太ることはありません。

ラベルフィーユは保険適用されますか?

ラベルフィーユを飲み忘れました、どうしたらいいですか?

ラベルフィーユに性病予防効果はありますか?





ラベルフィーユの入手方法


高い避妊効果があり、生理痛や月経前症候群を緩和する効果が期待できるラベルフィーユ。しかし処方箋医薬品のため、購入には、医療機関で診察を受け、医師から処方箋をもらう必要があります


しかし忙しく、病院に行き薬局でラベルフィーユを買う時間が確保できない方も多いと思います。そんな方にオススメなのが、弊社のMedDirect(メドダイレクト)です。


予約から診察、処方、お届けまで全てオンラインで完結し、時間や場所を気にせず、いつでもどこでも気軽に購入することができるため大変オススメです。

また、メドダイレクトでは、ラベルフィーユのほかに上記のファボワールも扱っています。

医師に相談の上、ご自身にあったお薬をお選びいただけます。


オンライン診療・処方サービス Med Direct(メドダイレクト)


※低用量ピルの処方は病院での処方であっても、月経困難症と子宮内膜症の治療目的以外の処方は、保険適用外の自由診療となりますが、MedDirect(メドダイレクト)は初診料、再診料、処方料が無料で、お薬代と送料のみのご負担でリーズナブルにご利用いただけます。



メドダイレクトでのラベルフィーユの料金


メドダイレクトでは、ラベルフィーユ1ヶ月分を初回4,550円、2回目以降を3,240円で処方しております。


価格は税込みです。


他にもさまざまなプランをご用意しております。詳細は、MedDirect(メドダイレクト)取り扱い医薬品をご覧ください。




ラベルフィーユのまとめ


・ラベルフィーユは、有効成分として黄体ホルモンのレボノルゲストレルと卵胞ホルモンのエチニルエストラジオールを含む低用量ピル(経口避妊薬)


・2つのホルモンによって排卵を抑制し、高い避妊効果を発揮する


・処方箋医薬品のため購入には医師の処方箋が必要


・保険適用外の全額自己負担の自由診療


・生理痛の緩和、PMSや月経困難症にも効果がある


・生理を遅らせる効果がある


・血栓症や眠気、頭痛、吐き気、嘔吐、腹痛、抑うつ状態、気分のむらなどの副作用が報告されている

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